保険の有効活用術

保険の種類 保険の種類

高橋成壽

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高橋成壽(たかはしなるひさ)

寿FPコンサルティング株式会社代表取締役。

FP王子の愛称で親しまれている新進気鋭のファイナンシャルプランナー。職種、業種、収入、性別を問わず相談を受けており、クライアント年齢も20代から90代まで老若男女から頼りにされる存在。100年安心して暮らせるプラン作りをモットーに、相談、執筆、講演を行っている。
1978年生まれ、神奈川県藤沢市出身。慶應義塾大学総合政策学部卒。NPO法人日本FP協会認定CFP®
近著・監修「もしもデューク東郷が終活ノートを作ったら(実業之日本社)」、「ダンナの遺産を子どもに相続させないで(廣済堂出版)」

「保険」もいろいろ・・・たくさん種類があります

「保険」と聞くと、なんとなく、何かあったときにおカネが受け取れる・・・といったイメージをお持ちの方も多いでしょうが、保険には色々な保険があります。終身保険、ガン保険、介護保険、自動車保険や火災保険、ペット保険、年金保険など。名前からどのような保険か想像をすることはできそうですが、これらの違いや詳しいことまで理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。個々の保険はもちろん、「生命保険」と「損害保険」の違いは?と聞かれても、一言で表すのは案外難しいものです。
今回は、保険の勉強の2回目ということで、保険の基礎知識となる「保険の種類」をご紹介します。

「生命保険」と「損害保険」、そして3つめの保険「医療保険」など

保険の種類を大きく分けると、まず「生命保険」と「損害保険」に分けることができます。
「生命保険」は、人(ヒト)に対して保険をかけるもので、終身保険や定期保険など、主に人の生活や生死にかかわる保険のことです。
「損害保険」は、物(モノ)に対して保険をかけるもので、自動車保険やレジャー保険など、主に事故や災害の発生などによる損害をカバーするための保険といえます。

保険の分類では、「生命保険」を「第一分野」の保険、「損害保険」を「第二分野」の保険と言います。第一分野には年金保険や学資保険も入ります。

そしてもうひとつ、「生命保険」と「損害保険」の中間的な位置づけの商品群があります。病気やケガでの入院や介護状態を理由とするようなときに保険会社からお金が支払われる保険で、これらは「第三分野」の保険と言われます。
病気やケガによる「入院」や「手術」などを対象とする「医療保険」・「疾病保険」などが代表的で、介護保険やガン保険なども第三分野の保険です。第三分野の保険は、保険金の支払事由がそのまま保険の名称になっているものも多いのが特徴です。

第一分野の生命保険・どんな種類があるの?

第一分野の生命保険の中にもいくつかの種類がありますが、特徴によって分けると、たとえば「満期の有無」があります。
生命保険の「満期」とは、生命保険の契約が満了(保険期間が終了)したときを示します(養老保険など貯蓄性のある生命保険の場合は、保険料を払い込む期間が終わること(払込み満了)を満期という場合もあります)。たとえば、保険によっては、保険の期間が10年、あるいは60歳までなどと決まっているものがあり、その契約が満了となるときが満期となります。

満期のときに、満期保険金が支払われるものには、「養老保険」、「学資保険」などがあり、逆に満期のときに満期保険金が支払われないものには「定期保険」があります。さらに、終身保険のように満期のない保険もあります。

また、保険料の支払方法が「掛け捨てタイプかどうか」によっても分けることができます。この点は保険選びでは気になるポイントのひとつかもしれません。掛け捨てタイプの大きなメリットのひとつは、一般的に保険料を比較的低く抑えられることがあります。しかしながら、保険料が抑えられている分、解約返戻金や満期金がないものが多いため(あったとしても少額)、貯蓄性を重視する場合にはあまり適しません。保障重視タイプの保険ですので、一定の期間やイベントに限定して厚い備えをしたい場合に活用するほうがよいでしょう。

第三分野の保険の特徴

各保険会社が取り扱える保険は、法律によって定められています。生命保険は生命保険会社が、損害保険は損害保険会社しか、取り扱うことができません。しかし、第三分野の保険は両社取り扱いが可能なのです。そのため、各保険会社が競い合い、商品開発が進んでいるのが、この分野の魅力のひとつです。価値観やライフスタイルの変化に対応した、多種多様な商品ラインナップが開発・取り揃えられていますので、自身が必要な保障・保険を絞り込んで活用することも可能でしょう。

上手な活用法は?

なにかあった時に備えようと思っても、ご自身の健康のこと、将来のこと、家族のこと、子供の教育のこと、遺産相続のこと、さらには自動車で事故を起こしたら・・・や、地震・自然災害への不安など、枚挙にいとまがありません。すべてを保険でカバーすることは現実的には難しいため、まずは何に備えるか、目的に優先順位をつけることが必要でしょう。
たとえば、充分な財産をお持ちであれば、死亡保障や医療保障、さらには老後の対策は保険に頼る必要は少なく、その後の遺す対策を重視すべきですし、逆に健康に不安を感じている方であれば、自身の治療用の費用に備えるか、あるいは家族のための備えを優先するのかなどを検討する必要があるでしょう。

保険は、身近にあるようで実はよくわからない、という方も多いと思います。またさまざまな商品がたくさんあり、また契約内容によって保障が大きく異なります。そのため、実際に保険を選ぶ際には、専門家に相談することをおすすめしますが、保険を使って何に備えたいのかを想定し、優先順位付けをしておくと良いでしょう。

株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品の商品説明書等をご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる元本割れなどの固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。

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