環境への取り組み

新生銀行グループの再生可能エネルギープロジェクトへの取り組み

新生銀行は、2012年以来、太陽光、風力、バイオマス、地熱などの再生可能エネルギープロジェクトへのファイナンス実績を通じて、案件組成やリスク管理などのノウハウを蓄積するとともに、国内プロジェクトファイナンス投資家層の裾野拡大および地域金融機関の皆さまとのシンジケーション促進を図ってきました。

プロジェクトファイナンス 案件タイプ別の残高(コミット済含む、2019年3月末時点)

電源多様化への取り組みを積極化する中で、2018年度は、石川県での風力発電事業、英国での洋上風力発電事業にファイナンスし、2019年3月末時点で国内プロジェクトファイナンス残高(コミット済含む)約2,600億円のうち8%、海外プロジェクトファイナンス残高(コミット済含む)約1,700 億円のうち21%が風力となっています。

当行グループは、多様な電源による再生可能エネルギービジネスを通じ、日本の再生可能エネルギープロジェクトのマーケットリーダーとして、この市場の育成と環境・エネルギー問題の解決に貢献していきます。

なお、新生銀行グループは、グループESG経営ポリシーにおいて、石炭火力発電に対する新規投融資を原則禁止しています。ただし、超々臨界およびそれ以上の高効率の案件については、OECD公的輸出信用アレンジメントなどのガイドラインを参考に、石炭火力発電をめぐる
各国ならびに国際的状況を十分に認識したうえで、対象発電所の発電効率や温室効果ガス排出削減技術など個別性も勘案し、慎重な対応を行います。

リユースを促進して社会的ニーズに応えるビジネスモデル

海外への輸出を待つ建設機械

昭和リースではリース業務で培った“目利き力”と企業間ネットワークを活用し「中古物件の売買仲介(バイセル事業)」に力を入れています。2015年11月に昭和リースのグループに加わったトーザイ貿易は、中古建設機械を1台ずつ自走させて競り上げるパレードオークションを年3回開催しています。オークションには新興国のバイヤーが多数参加し、落札された日本製の建設機械は海を渡り、中国や東南アジアなど新興国のインフラ建築を支えています。2018年度の取扱高は67億円(前年比110%)と、取扱高は近年増加傾向にあり、今後も程度が良く環境基準も備わった日本製中古機械のリユース促進に努めていきます。

シニア向けのリバースモーゲージ型住宅ローン

〜一生涯(終身)にわたって住み続けることで空き家増加を抑制〜

アプラスフィナンシャルの子会社アプラスは、2017年から不動産事業者向けに中古住宅仕入再販ローンを展開しています。これは、不動産事業者への中古住宅仕入資金・リフォーム工事資金および諸費用の融資などの資金提供を通じて、リフォームやリノベーションにより中古住宅の価値を高め、市場活性化を推進する取り組みのひとつであり、主に若年・子育て世帯を対象とした中古住宅の流通環境の活性化に貢献するものと考えています。
また、少子高齢化が急速に進むいま、高齢者が自立して一生涯(終身)にわたり住み続けられる住生活の実現に向けて、金融面から支援する取り組みも求められています。住宅を保有しながらも、収入の減少などで生活に余裕がもてなくなっている60歳以上のシニアのお客さまが、どうしたら住宅を手放さず安心して豊かな住生活を送ることができるかという視点に立って、2018年にシニア向けのリバースモーゲージ型住宅ローンの取り扱いを開始しました。

これは、お客さまがご自宅を担保として住宅ローンの借り換えおよびリフォーム資金のご融資を一生涯(終身)にわたって受けることで、安全・健康・快適に生きていくための質の高い「終の棲家」の実現をサポートするもので、空き家増加の抑制にもつながります。

新生銀行グループでは、これらの取り組みを通じて、少子高齢化とそれを取り巻く空き家増加問題へのソリューションを提供していきます。

投資事業を通じたプラスチック問題への取り組み

LIMEXのプラスチック代替製品

〜プラスチック代替素材の開発企業を支援〜

海洋プラスチックなどによる環境汚染が世界的課題となっている中、新生銀行グループは、プラスチックの代替となる、石灰石を主原料とした日本発の新素材LIMEX(ライメックス)を開発・製造・販売するベンチャー企業である株式会社TBMへ出資しています。石油由来成分の使用量を抑えたLIMEXを代替して使用することで、製造コストの低減が今後可能であること、また、LIMEXの原料となる石灰石は日本においても自給率が100%を超えており枯渇の懸念が少ないことから、LIMEXはエコロジーとエコノミーを両立する素材として注目されています。

TBMは、リサイクルが可能であるLIMEXをより価値の高いプラスチック代替品として再利用するアップサイクルや、生分解性のLIMEXの開発・普及など、循環型社会への移行を目指す取り組みを加速しています。当行グループは、本出資からの投資収益を期待するとともに、持続可能な社会の実現を目指すTBMの取り組みを資金面およびビジネスマッチングなどからサポートしています。

「荒川クリーンエイド」参加によるプラスチック問題への取り組み

荒川クリーンエイドの参加者と収集したごみ

〜環境問題に対する社員の意識変革と地域社会への貢献〜

新生銀行グループは、NPO法人荒川クリーンエイド・フォーラムによる「荒川クリーンエイド」に2009年から参加し、これまでのべ380人あまりが荒川河川敷でごみの量や種類を調べる「調べるごみ拾い」を行ってきました。

荒川の散乱ごみの上位は飲料ペットボトル、食品のポリ袋やプラスチック容器などのプラスチックごみで、清掃しても1カ月ほどでごみが再漂着・堆積してしまいます。海域のごみの5〜8割は陸域由来と言われており、大量のごみが東京湾から世界の海へと流れ出ていること、河川敷に放置されたプラスチックごみは紫外線や風波により劣化し、やがてマイクロプラスチックとなって回収がますます困難になるため、海へ流出する前の回収が重要であることを、参加者は実体験を通じて学びます。
この活動は社員一人ひとりの環境意識を高めるとともに、地域社会の一員として環境問題の解決に取り組む責任があることを認識する機会にもなっています。

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