株主・投資家への取り組み
2020年度におけるIR・SR活動方針
- パッシブ投資家(議決権行使担当者、ESG担当者)に対するエンゲージメント強化
- アクティブ投資家のターゲッティングと新規開拓候補先の選定
- 役職員に対して、IR・SRの観点から「ESG as a Business」の浸透を推進
- ニューノーマルに対応したIR・SR業務の見直し
2019年度におけるIR・SR活動基本方針
- 投資家ターゲティングの精度向上
- 競合分析機能の強化などを通じた、社内外への発信情報の品質向上
- 投資家・アナリストとのエンゲージメント面談体制の強化
IR・SR活動実績(2019年度実績)
決算説明会と電話会議の実施回数 | 8回 |
---|---|
IR Dayの開催 | 1回 |
IR Day ライブストリーミング参加回線数(のべ) | 約270 |
統合報告書に関するスモールグループミーティングの実施 | 1回 |
ESG担当者、議決権行使担当者・助言会社等とのエンゲージメント面談 | 11回 |
個人投資家向け説明会(証券会社支店にて) | 3回 |
取締役向け、執行役員向け、部室店長向けの市場関係者・有識者による講演会の開催 | 3回 |
取締役会、グループ経営会議、部店長会議でのIR・SR活動報告、社員向けのIR・SRレポート発行 | 5回 |
IR・SRに対するトップマネジメントのコミットメント(2019年度のIR・SRミーティング件数実績)
CEO | IR 担当役員 | IR担当 | 合計 |
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73件 | 89件 | 62件 | 224件 |
33% | 40% | 27% | 100% |
2019年度の成果と課題
IR・SR投資家とのミーティング件数の増加
2019年8月の大株主の株式売出しや、それに伴う株主構成の変化を受け議決権行使担当者、議決権行使助言会社とのエンゲージメントを積極化させたことにより、面談件数は前年同期比8%増加しました。一方で、MiFID2や、日本の金融株に対する需要低下の影響は継続していることから、引き続き新規投資家開拓にも注力していきます。
IR・SR投資家とのミーティングの質の向上
2019年度は国内機関投資家の責任投資担当者(議決権行使担当者)と経営者とのエンゲージメントにより、有益な意見交換を実施しました。投資家ターゲティングの精度をさらに上げることで、責任投資担当者に加え、企業を中長期目線で分析するアクティブ投資家との有意義な対話を行っていきます。その対話ツールとして統合報告書を使い、新生銀行の特色を財務・非財務の両面からアピールしていきます。
非財務情報の説明を拡充
2020年2月に「Shinsei IR Day」をオンラインで開催しました。中期経営戦略の注力分野を担当する役員自らがプレゼンテーションを行い、注力分野の進捗について投資家に説明しました。Shinsei IR Dayの模様は、日本語および英語による音声ライブストリーミングでお伝えするとともに、投資家からの質問もオンラインで受け付け、担当役員がライブで回答しました。2019年が2回目の発行となる統合報告書では、中期経営戦略とマテリアリティ、ESG情報の開示を拡充しました。その後、ESGについて関心の高い国内の株式および債券投資家との「統合報告書に関するスモールグループミーティング」で意見交換を行いました。その結果、当行の統合報告書は、GPIFの国内株式運用機関が選ぶ「優れた統合報告書(」2年連続)および「改善度の高い統合報告書」に選出されました。IR・SR活動では、ガバナンスはもちろんのこと、新生銀行グループのマテリアリティを踏まえたサステナビリティ課題に対するビジネスの取り組みを説明する重要性の高まりを認識しています。今後も、社内に向けては投資家の声を還元し、社外に向けては経営情報を分かりやすく伝えるよう尽力していきます。
ESG投資家による社内ESG担当者へのセミナー
ESG投資家による「企業に期待するESGへの理解、取り組み、開示、対話」について、新生銀行のESG担当者およびグループ会社財務担当者を対象にセミナーを開催しました。経営企画、ビジネス、人事、リスク管理、総務など、気候変動や人権に係るイニシアティブに関係する部署が参加し、積極的な質疑応答を行いました。今後も資本市場のさまざまなフロントランナーからの声を社内に直接届ける機会を設けることで、IR・SR・ESG情報を、経営への一助にしたいと考えています。