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銀行のサービス有料化の流れは止まらない??その3 その対策:キャッシュレス化へ対応する 銀行のサービス有料化の流れは止まらない??その3 その対策:キャッシュレス化へ対応する

久富有里加

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久富有里加(ひさとみ ゆりか)

株式会社マネネCOO。大手証券会社、インターネット証券会社を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。2016年に"美人投資"を立ち上げ、これまで500名以上の同世代の女性にお金についてセミナーを実施。テレビ、雑誌、ウェブメディアなどで活躍中。
【出版著書】「"お金"は美人をつくる美容液(WAVE出版)」2018年6月出版

キャッシュレス化の波にのり、各種サービスを使いこなす=その便利さを享受してATMに頼る回数を減らす方法を考える。

このところ各銀行がATM利用時の手数料や各サービスを有料化する動きが強まっています。今回は「ATMを使う回数を減らす」方法を考えてみたいと思います。
各銀行は、サービスの見直しの一環として、金融とITとの融合「フィンテック」の活用も加速させており、さまざまな便利なサービスも追加されています。是非とも、賢く利用したいですね。

依然、現金主義の日本?

日本は世界でも資金決済に占める現金の比率が高い「キャッシュレス後進国」とされています。経済産業省の推計では、日本のキャッシュレス決済の比率は2015年で2割弱にとどまり、9割弱の韓国、6割の中国、4割~5割台の欧米諸国に比べてもかなり低いのが現状です。しかし日本政府が「2025年までにキャシュレス比率を40%に上げ、さらに80%を目指す」という大胆なビジョンを発表。各銀行もキャッシュレスサービスを拡充するなど、今、「キャッシュレス化」に関心が集まっています。「ATMを使う回数を減らす」ためには、この「キャッシュレス化」へ対応することをお勧めします。

「キャッシュレス化」は、既にわたしたちの生活に浸透しています。

「キャッシュレス化」と聞いて、最新のIT技術を駆使して…など、なんだか難しそうと思った方も少なくないのはないでしょうか。そんなことはありません。実は「キャッシュレス化」は既に私たちの生活に相当浸透しているのです。

その代表が、クレジットカードです。お買いもののときに現金で支払う必要がなく、まさに「キャッシュレス」ですね。もうひとつ身近なものが、関東圏ならパスモやSuica(スイカ)、関西ならICOCA(イコカ)と呼ばれる、改札機にカードをかざすだけで通過できるなどの機能を持った交通系電子マネーです(カード型や、携帯のアプリなどがあります)。電車のきっぷの券売機の前で路線図を見ながら運賃を確認して、お金を入れて…や、路線バスでは両替してから運賃箱にちょうどの金額を投入…などの手間から解放され、便利になりました。

また、交通系電子マネーは定期券や切符の代わりにとどまらず、今では自動販売機やコンビニエンスストアなどでも支払いに利用ができるほか、事前にクレジットカード情報を登録しておけば、チャージ残高が少なくなった場合でも現金でチャージ(入金)をする必要がない「オートチャージ」機能を有するカードも発行されています。 またほかにも、デビットカードや、スマートフォンのアプリを使った電子マネー、流通大手が発行する電子マネーなど、実は日常的な生活であれば相当に「キャシュレス」に済ませることが可能になっています。つまり、これらを活用すれば、ATMで出金する、現金を用意する必要性を大きく下げることができるのではないでしょうか。

銀行とキャッシュレス

最後に、銀行とキャッシュレス化についても触れておきたいと思います。各金融機関もATMサービスの縮小と合わせてキャッシュレスに対応したサービスの拡充を進めています。そのなかでも最近は、プリペイドカード(プリカ)のサービスを提供する銀行が増えてきています。
プリペイドカードとは、プリ=Pre英語で"あらかじめ"という意味があり、ペイドは同じく"支払われた"との意味ですので、「あらかじめ支払われた」カードということになります。古くはテレホンカードを思い出していただけるとわかりやすいかと思います。事前に入金(チャージ)された一定額の範囲内で利用できるカードを意味します。
ゆうちょ銀行や楽天銀行、大和ネクスト銀行のほか横浜銀行などの地銀でも取り扱いをはじめています。また銀行以外でも携帯大手のソフトバンク、au、ドコモの3社とも発行するなどプリカ市場は拡大傾向にあるといえるでしょう。

銀行が取り扱うプリカの特徴として、多くはプリカと銀行口座とが紐づいていることです。そうなっていることで、事前入金(チャージ)は銀行口座の残高から簡単にできるほか、なかには円だけでなく、外貨預金からも外貨でチャージができるサービスもあり、海外で利用する時に便利です。たとえば新生銀行が扱うGAICAのFlex機能付き(発行は同行グループ会社のアプラス)は、メンテナンス時を除く24時間365日チャージが可能。円のみならず外貨のチャージもできます。(※チャージの際に手数料がかかる場合があります。必ず詳細は各社のホームページなどで確認してください)。
またこれらの多くが、クレジットカードの国際ブランドと提携しており、国内のみならず海外でも各ブランドの加盟店で利用が可能です。海外に行く際に現地通貨を用意する手間も省け、また事前にチャージした金額しか使えないので、盗難などの際にも被害を一定額でとどめることができるなどの利点もあります。

またプリカのほか、同じようにクレジットカードの国際ブランドと提携したデビットカードを展開する銀行もあります。通常国際ブランドのクレジットカードを作る場合は審査がありますが、デビットカードなら支払は即時に行われ残高が無いと決済できないことから審査が不要の場合のところもあり、作りやすいというメリットがあります。

進化する金融サービス 我々はどう付き合うか

ここまで紹介してきたように、ここ数年でお金の支払い(決済)は、現金からクレジットカードや電子マネー、おサイフケータイ機能やポイント払い、さらにデビットカードやプリペイドカードなど、選択肢が格段に広がっています。現金は必要なときにだけ、という生活を実現するハードルはどんどん低くなっていると言えます。

もちろん、どうしても現金が必要な場合もあると思いますし、まだまだ電子マネーが使えない店舗が多かったり、クレジットカードを使うことが憚られるシーンも少なくありません。完全に現金が不要な生活は難しいですが、ATMで現金を引き出す頻度を下げる方法は、案外身近になっているのではないでしょうか。

このようにいろいろと調べてみると、各金融機関からさまざまな便利なサービスも多く提供されていることがわかります。長引く超低金利時代ですが、各サービスを比較するなどして、賢く活用していきたいですね。

株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品の商品説明書等をご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる元本割れなどの固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。

本稿は、執筆者が制作したもので、新生銀行が特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。

  • ・本資料は情報提供を目的としたものであり、新生銀行の投資方針や相場観等を示唆するものではありません。
  • ・金融商品取引を検討される場合には、別途当該金融商品の資料を良くお読みいただき、充分にご理解されたうえで、お客さまご自身の責任と判断でなさるようお願いいたします。
  • ・上記資料は執筆者が各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を新生銀行が保証するものではありません。
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